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デザインの説明
【じゅうもじ】文字紋。 元来島津氏の用いた十字紋は、初めからこれを十文字紋と称し、しかもその形は、十文字を筆勢で示したもので、・・。 外郭に圏を施したのは、徳川時代にはいって、初めてこれを見るようになった・・徳川時代にいたり、諸家の家紋が、次第に対称的形状をもつようになってきたので、いつしか筆勢を示した十文字紋も、その形を整えてきて・・元禄以降にいたっては、まったく筆勢を示した十文字紋は見られなくなってしまった・・。 十文字が・・攘災招福の呪符であること、しかもその字画が簡明で識別しやすいことから、阿倍晴明印・九字および籠目などの他の呪符がいずれも家紋として採用された例から考えても、これが紋章に用いられたことがわかる(沼田頼輔著「日本紋章学」)